物流用語辞典 は行
物流子会社荷主企業が、自社の物流部門の一部または全部をプロフィットセンターとして分離させ、スピンアウトして傘下の独立会社としたもの。物流現場部門は、その労働条件からも荷主企業の他の部門とはかなり異なった勤務形態を余儀なくされており、その動機づけにおいても管理においても別会社形態をとる方が適当な場合が多い。また、自社で培ったノウハウを他社の物流に展開して収益源として活用することも可能となる。独立する物流部門としては、現業部門のみの場合もあるが、物流企画部門ともにスピンアウトする方が効果的な場合が多い。また、物流管理部門を独立させ、現業部門は専業者に徹底して外注する場合もある。物流子会社は、わが国では1970年代に設立されたものが多く、情報処理部門、情報通信部門とならんでスピンアウトが進んでいる分野である。
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